約 1,181,851 件
https://w.atwiki.jp/gods/pages/103379.html
エレーヌジュリーロザリーマンシーニマザリーニ(エレーヌ=ジュリー=ロザリー・マンシーニ=マザリーニ) フランスのマルサン伯の系譜に登場する人物。 関連: ルイジュールマンシーニマザリーニ (ルイ=ジュール・マンシーニ=マザリーニ、父) エレーヌフェリポードポンシャトレーン (エレーヌ・フェリポー・ド・ポンシャトレーン、母) ルイマリーフーケドベルイル (ルイ=マリー・フーケ・ド・ベル=イル、夫) カミーユドロレーヌ (カミーユ・ド・ロレーヌ、夫)
https://w.atwiki.jp/ikuji_kakushitsu/pages/313.html
892名前:名無しの心子知らず:03/01/07 14 17 ID B2q9VzMs 『妊娠中だから緑茶とかコーヒーは避けてるんです』と 何度も言ったのに、食事の度にわざわざ濃いお茶を出してくれる義母。 「いらないって言ってるもんに、わざわざ出すなよ!」と夫が言っても 「でも、緑茶は体にいいのよ」「私は妊娠してても毎日飲んでた」とのせりふ……。 挙句の果てには「あんた(夫のことですね)が赤ちゃんのときも冷まして飲ませてたし」と わけのわからない理屈で私のことを突付く、ツツク。 どうして私の言ってること、スルーされちゃうんだろう。 これだけ言ってわかってもらえないと、悲しくなります。 愚痴ってごめんね。 935名前:892:03/01/08 17 58 ID FxqGmlRP 892です。レスありがとうございます。ウレスィ……。 そんな義母ですが、実は阪大出の看護婦で、東京にいたころは 助産婦学校で教鞭をとっていたという才女なのです。 1年ほど前に現役は引退してますが。 ちなみにお茶は最初だけ飲んで、あとは白湯ばかり飲んでました。 出されてもちょっと口をつけてごちそうさまです。 私の実家では実母があったかいはと麦茶を用意してくれたなぁ。 とりあえず、もっと主張できるようにがんがります。 937 名前:名無しの心子知らず :03/01/08 18 59 ID GpiBATJG 935 はと麦茶も妊婦さんはNGでわ・・・? たしかヨクイニンとかいう成分が良くないそうで。 947 名前:892 :03/01/09 12 40 ID l2Liq68s なんと、はと麦茶もNG? うう、さっそく調べてきます…… 937タン、サンクスです。 次のお話→8-897
https://w.atwiki.jp/melly/pages/28.html
私ロザリー…今あなたの後ろにいます…。 3スレ目 519 作: ◆Rei..HLfH. ID FsThSar9 読み切り長編SS ジリリリリリリリリリリリリリ!! 上京のした時から使っている黒電話が、けたたましく鳴る。 「あーはいはい、今出ますよっと…」 仕事を中断して、黒電話の受話器を取る。 チン 「はいもしもし。静川です」 「あ、あの…わ、わた、私…!!」 「ん?」 電話の向こうから、少女の声が聞こえた。 「わ、私ロザリー…い、今あなたのお家の前にいるの」 どっかで聞いたことあるセリフだな…。 「間違い電話だな。悪いが、俺はマンション暮らしなんでね」 「あ…、あの!!」 チン ったく…、今何時だ? 深夜の1時…タチの悪い間違い電話だ。 ドカっとイスに座り、仕事を再開する。 俺は静川睦月 フリーのイラストライター 最近になって売れ始めて、今一番稼ぎ時って奴だ。 美大に通うために上京。そのままイラストライターと、 よくある道を通ってきた、いわゆる普通な人間だ。 だが、その『普通』は最近になって、重荷になってきた。 毎日毎日仕事仕事。少しでも気を抜けば締め切りが待っている。 「……ッハァ…」 大きく伸びをする。 「何か違うんだよなぁ…」 新人社員が想像とかけ離れた実際の仕事をやって、落胆するのと同じ物だろうか。 「田舎が恋しいぜ…」 よく考えたら上京から一度も帰ってない。 …5年か。 思いにふけている俺に、喝を入れるように黒電話が鳴り響いた。 ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ!! 「あーはいはい、近所迷惑だから鳴き止みやがれ」 電話に話しかける俺。 受話器を取り、少々ぶっきらぼうに言う。 「もしもし、静川です」 「わ…私、ロザリー…今あなたの部屋の前にいます…」 「………嬢ちゃん、悪いことは言わねえ」 「は、はい」 「最近は物騒だから早いとこ家に帰りな。不思議なおじさんに誘拐されちまうぞ」 チン!! 「ったく…。ヘンなガキだ―――」 ――――俺の部屋の前? 今のガキ…、俺の部屋の前にいるって言ったか? 何だ?俺に何か用があるってのか? ジリリリリリリリリリリリリ!! 考える暇も無く、黒電話が鳴り響く。 今回は出るのに少しためらった。 「…まさかな」 自分にそう言い聞かせ、受話器を取る。 チン 「はい、静川」 「私…ロザリー…」 この少女はとことん俺にかまって欲しいようだ。 「………」 「今…あなたの後ろにいます…」 背筋が凍りついた。 言い知れぬ不安からだろうか、 その演出からだろうか――――否。 背後に感じられる気配からだった。 とっさに後ろを振り向く。 そこには、電話の声の主であろう少女が立っていた。 少女は、小学4年程度の身体付きの小柄な印象で。 キチンと揃えた黒のショートカット、頭に付けた紫のリボン。 黒で統一されたゴスロリ調の服を身にまとっていた。 「鍵は掛けておいたはずだぞ…」 「ごめんなさい…死んでもらいます…!!」 言うなり、少女は懐から黒いナイフを取り出した。 「死んでもらうって――――」 「ごめんなさい…!!」 ナイフを構え、少女は俺にナイフを突き出してきた!! 「うおっと!?」 狭い職場兼自室で、何とか刃から逃れる。 「ちょっと待て!!何で殺されなきゃならん――」 「ごめんなさい…ごめんなさい…!!」 謝りつつも、少女は俺に向けてナイフを突き出す。 俺には、少女がひどく必死になってるように見えた。 「…よっと!!」 単調な突き出すだけの作業を見切り、ナイフを持った少女の手を捕まえる。 「あ…っく…!!放して…!!放して…ください!!」 手を掴まれた少女は、ジタバタともがく。 「バカタレ、放したらまた刺すだろ」 「…………」 そのまま少女は、うつむいてへたり込んでしまった。 「…ったく」 手を放してやる。 …可哀想なくらいに少女の手が――いや、全身が震えていたからだ。 すすり泣きすら聞こえる。 「…………まいったなぁ…」 ――――――――――― 「ほら、茶でも飲め」 落ち着いた少女は、用意したテーブルについて大人しくしていた。 安物の緑茶を淹れた、安物の湯飲みを渡す。 「…………」 あまり驚かせないように、テーブルの反対側に座る。 「さてと…、色々聞くけどいいか?」 少女はコクンと頷いた。 「何故俺を殺そうとした」 「………ッ」 少女の顔が引きつる。 どうやらストレート過ぎたようだ。 「スマン、…何故俺を狙った」 「…一人前になるには、あなたを…殺さなきゃダメだから」 …訳分らん。 だが、下手に問い詰めて大泣きされても困る。 別の質問しよう。 「お前、本当はやりたくないんだろ…その、…『殺し』を」 あの手際の悪さを見れば、一目瞭然だ。 「……………」 少女は何も言わず、コクリを頷いた。 「だが、俺を殺さないと、その一人前って奴になれない」 またコクリと頷く。 「……なら、無理だな。諦めな」 少々冷たいが、他に言い方が見つからない。 「とっとと、家に帰りな。今回の事は許す」 「…ダメなんです」 「へ?」 意外な返事に間抜けな声が出る。 「成果を上げてからでないと…帰れないんです」 「成果って…あのなぁ…大体『一人前』って何なんだよ?暗殺集団か――」 ――って、暗殺集団? 「まさか、誰かに依頼されて俺を始末――いや、違うな」 それなら、半人前を寄こすわけが無いか。 そもそも何で俺が狙われてるんだ? 今まで人畜無害を心がけて生きてきたが…。 命を狙われるような事しでかしたか? 考えるより、聞いたほうが早そうだ。 「なぁ、何で俺なんだ?」 「え…?」 茶を口にしようとしていた少女に問う。 「狙うなら誰でもいいんじゃないのか?それとも俺じゃないとダメって奴があるのか?」 「その…あの…」 次の言葉が出るまでは時間がかかった、俺には言うかどうするか迷っていたように取れた。 「…この黒色のナイフの導きなんです」 少女は例のナイフを取り出した。 今度はテーブルを挟んでいるので、いきなり刺されるということは無い―― ――…いや、そんなに広いテーブルじゃないな。ちょっと間を開けておこう。 少女を気にかけながら、俺は少し間を開けるように後ろに下がった。 「…………」 うわ、後ろに下がった俺を見て、あからさまに落ち込んでるよ。 「あー…、スマン…さっきの事もあるし、刃物出されちゃ警戒しない方が…な?」 「別にいいですよ…でも、もう襲い掛かったりはしません…」 「本当か?」 「はい…、もうナイフも共鳴してませんし…」 「?…まぁ、よく解らんが、安全なら警戒する必要も無いな」 俺は立ち上がり、少女の隣にドカッっと座った。 「……………」 少女は、目を丸くして俺を見ていた。 「ん、どうした?」 「本当に警戒しないんですね…」 「安全な少女相手に警戒するのも変な話だろ?」 「ここならナイフで刺せる距離なのに…?」 「そうだな、安全な少女じゃなきゃ、もうとっくに刺されてるな。俺」 俺はヘヘッっと笑いながら答える。 「――――――!」 少女はハッっとした顔をして、うつむいてしまった。 「さて、そのナイフが何なのか説明してくれ」 「…変わり者なんですね、あなたは」 顔を上げ、俺を見ながら苦笑する。 「…そうか?」 「そうですよ…」 「そうか、そのナイフは『変わり者』に反応するのか」 「違います。このナイフは望む命を自分で選んで共鳴させるんです」 「つまりナイフが俺を選んだってことか?」 「…やはり変わり者なんですね。簡単に理解するなんて」 「…そうか?」 「そうですよ…」 やはり変わり者なのか…。 「…説明、まだ聞きます?」 「え?あ、あぁ頼む」 「このナイフは刺した相手の『命』と『意識』を吸収して、その刃に宿すんです」 「…刺されたら、未来永劫。ナイフとして生きていく訳か?」 「その通りです…。ナイフに『命』と『意識』が宿れば、私は一人前になれます」 「おー、やだやだ…俺は勘弁願いたいね。ナイフとして生きてるなんて、考えただけでゾッとする」 言いながら少し想像してみた―。 意識があるのに、その先の運命は、生も死も無い。 ――ナニモナイ物質のセカイ――。 「いえ、違いますよ」 「え?」 俺が脳内に展開していたセカイを、少女が否定する。 想像していた物とは違うのか? 「…生かされるんです。…ナイフに」 「…気分悪くなってきた…悪い、そのナイフしまってくれ…」 「あっ…ごめんなさい…」 「いや、説明してくれって頼んだのは俺だ…、勝手なこと言ってスマン…」 そのまま俺達は、しばらく無言になってしまった。 俺がある程度回復したのを見て、少女がすくっと立ち上がった。 「さてと…」 「…これからどうするつもりなんだ?」 「…帰れませんし、このままさまよい続けます」 凄い事をサラッと『ぬかす』この少女。 「あぁ…、聞かなきゃよかった…」 「…?」 俺も立ち上がり、窓を開けに行く。 窓を開けると、気持ちのいい夜風が入って来た。 さっきの、不快感が完全に浄化される。 改めて少女を見る。 小さい身体、幼い容姿。 まるで小学生だ。 他の部屋の住人に通報でもされないか心配だ…。 だが、この際しょうがない…見捨てるのも悪いもんな。 「…しゃあない、俺ん家にいな」 「え…?」 少女はあっけに取られた顔をした。 「少女を追い出して仕事なんてできねぇよ…」 「私も助かりますけど…でも、現に私はあなたを殺そうとしたんですよ?それなのに…」 「言ったろ?俺はお前の事を許したって。行く当てが無い少女を保護するのは当然のこと」 「相当な変わり者なんですね…本当にいいんですか…?」 「少女を保護するのは、常識だと思うぞ?」 「…さっきから少女少女と呼んでますが、私の名前はロザリーです。名前で呼んでください…」 少しムスッとした表情で言った。 「おう、そうか。悪かったなロザリー…ちゃん?」 「…呼び捨てで結構です」 「そうか。俺は静川睦月。好きに呼んでくれ」 「それじゃあ、『睦月』で…」 殴ったろか、このガキ。 …くそ、好きに呼んでくれって言ったのは俺だし…。 「…あぁ、よろしくな。ロザリー」 手を差し出す。 ロザリーは、キョトンとその手を見つめていた。 「…俺はマジックなんぞ出来ないから期待するな」 『あぁ』という顔をして、ロザリーは俺の手を握り返した。 「よろしく…お願いします。睦月」 ロザリーの小さな手は、心地のいい温もりを持っていた。 ――――――――――――― 「ん…んん…」 カーテンから零れた光に目を刺激され、ロザリーは眠りから目覚めた。 いつの間にか寝てしまったようだ…。 辺りを見回す。 「あれ?…私…どうしたんだっけ…ファ…」 誰もいない見知らぬ部屋の布団で寝ていた。 「え~っと…」 何だか昨日は、色々な出来事があった気がする…。 電話をかけて、襲い掛かって、失敗して、お茶飲んで…。 「あ…、そういえば…」 握手を交わし、少しの雑談の後、欠伸をした私を見て、 睦月が「布団敷いてやるから休んでな」って言って…。 それから記憶がすっぽり抜け落ちてる…。 睦月の姿は…ここには見当たらない。 あ、さっき見回して誰もいないの確認したっけ…。 立ち上がり、軽く伸びをしながら部屋から出る。 ガチャ 「……睦月?」 睦月曰く、神聖な仕事場へのドアを開ける。 「ん?…おぅ、おはよう」 「…ずっと起きてたのですか?」 「うん…まぁ…な…ふあ~…」 これ以上ないような欠伸をすると、睦月は大きく伸びた。 「…どうして、寝ないの?」 「仕事さえなきゃ、今は夢の中で羽伸ばしてるさ。…はぁ」 「…大丈夫なの?」 「ははは…これくらい日常茶飯事だよ」 「………」 ―――――――― ロザリーを寝室に戻らせた後、俺は出来るだけ小さな声で、叫んだ。 「締め切りがあああああああああああああああああああああ!!」 昨日の騒動で、かなり時間をロスしてしまった。 このままだと普通にやっても、まず間に合わないだろう。 「仕方ないよな…」 時間短縮スケジュールを脳内で展開。 食事をカメリーメイトで済まして、トイレは極力貯めてから開放。 客は全て居留守。電話線は抜く。 よし、これでフルスロットで仕上げれば間に合う。 若さって最高だ――――。 ガチャ 「睦月…お腹すいた…」 【締め切り延期決定】 「睦月、さっき電話で謝ってたけど、どうしたんですか?」 ムシャムシャとハムサンド食べながらロザリーが聞いてきた。 「『原稿が間に合いそうにないから、もう少し待ってくれ』ってな…」 締め切りさえ延ばしちまえば、あとはのんびり仕上げればいい。 ペナルティでギャラは引かれたが。 ハムサンドと一緒に買ってきたジャムパンを粗食しながら、原稿の修正を始める。 「…もしかして、私のせい?」 「締め切りってのは、延ばすためにあるんだ。安心しな」 「…あれだけ謝ってたのにですか?バレバレですよ」 「大体、一週間で0から描き出せって無理なんだよ…」 「大変なんですね…」 「最初は楽しかったぜ?でも段々とつまらなくなってきてな」 カリカリと鉛筆を走らせる。 「…ふん」 ずれた線を修正しようと、消しゴムに手をのばした。 が、掴もうとした手が消しゴムにぶつかり、それを落としてしまった。 「ありゃ?」 「あ、私が取ります」 ロザリーがテーブルの反対側に落ちた消しゴムを、わざわざ拾いに来る。 「どうぞ」 「あ…あぁ、悪い」 …何だ?今のやり取り。 これに似たようなシチュエーションをどこかで見た気が―――。 「そうだ!!私、睦月のメイドになりますね!!」 ――――――そうか、それだ!! 「って、何ぃ!?」 「ヒャ…!!」 精一杯のツッコミに驚くロザリー。 「待ちたまえ。まず問おう。どこでそんなこと覚えた?」 自分が冷静になるように、知的な喋り方を使う。 「テレビです」 ロザリー本人は、いたって冷静に即答する 「メディアめ…!!いたいけな女の子に余計な知識植え込みやがって」 「いけないことなんですか?」 「いや、いけなくはないんだが…」 「……?」 意味が理解できないのか、首を傾げる。 その仕草にちょっと照れる俺がいる。 「…じゃなくて」 自分にツッコミをいれ、再度質問する。 「何で、その…メイドになりたいんだ?」 「ここに置いてもらう以上、何かしないと悪いですし、それに――」 「はい、ストップ」 パンと、手を叩いて発言を中断させる。 「――え?」 「まず、答え言うぞ?」 「………」 「却下」 「何故です?」 「別に俺は、お前をメイドとして置いてるわけじゃないんだ。気にしなくていいよ」 「でも…」 ロザリーは腑に落ちないような表情で、俺を見てくる。 「…そんなに何かしたいのか?」 コクコクコクと何度も頷く。 「ふぅむ…」 脳内ハードディスクをフル回転させ、納得させれる役割を探す…。 奉仕が出来て、俺が気を使わない程度で、難しくない物…。 「ピカーン!!」 該当結果に、うってつけな職業を見つけた。 これならロザリーも納得して、俺も助かる仕事だ。 「アシスタントってのはどうだ?」 「アシスタント…?何をすればいいのですか?」 「そうだな…」 これまでアシなんぞ頼んだ事も無いから、何をするのか検討がつかない…。 この仕事を手伝わせるのは解るが…。 ロザリーを見る。 「ロザリーの場合は、仕事に直接関係無い手伝いって所かな」 「…?」 「例えば、お茶を淹れたり…」 「ふむふむ」 「…お茶を用意したり」 「…………」 「あとは、お茶を出したりだな」 「…お茶係?」 ジト目で見られる。 「うっせぇ、他に思いつかないんだよ」 片手に持ったままだったパンをガツガツと喰らい、茶を飲む。 「…はぁ。…解りました。自分で考えて動きます。ご主人様」 「ブバッ!?―――ゲホッ!!その呼び方やめ!!」 「解りました。睦月」 そういうと、ロザリーは寝室に戻って行った。 「あんにゃろ…わざとだな…」 ―――――――――― 「睦月ー、つまんないから遊んでー」 「ダメダメ、今は仕事で忙しいから、これ片付いたらな」 「むー…」 あれから三日経った、ロザリーが訪問した時に受けていた仕事は何とか片付いたが、 また新しい仕事が転がってきた。 「まぁ、今日一日で片付くから、終わったらどこか遊びに行こう」 「本当?」 「俺嘘言わない」 わざとカタコトで喋る。 「…嘘つき」 「何故解った!?」 「あはははははは!!」 何が可笑しいのか、何がつまらないのか。 ロザリーの性格を掴めて来た気がする。 「ロザリー、お茶お願い」 「あーい」 俺も自然に物事を頼めるようになり、ロザリーもその頼みごとを楽しんでこなしている。 「はい、麦茶です」 コト、と氷の入った麦茶が置かれる。 ちなみに、飲み物などは仕事用のデスクとは離れた、他のデスク(と言っても、手を伸ばせば届く程度)に置かれる。 俺は面倒だから一緒のデスクでいいと言ったのだが、 『万一のことを考えて』と、ロザリーに念を押されやむ無く従った。 「……………」 ロザリーが、俺の描いている絵を見つめていた。 「…どうした?」 「睦月って絵が上手いんですね…」 「まぁ、これで飯食ってるからな」 俺は今、雑誌の記事に使われる動物の絵を描いている。 芸能人が、自分のペットを自慢するコーナーらしいが、 今回紹介されるあの芸能人は、動物嫌いだったはずだ。 まぁ、俺には関係の無いことだな。 俺は、尿意に襲われ、トイレに行くことにした。 トイレから戻ってくると、…ロザリーは、まだ絵を見ていた。 「そんなに凄いか?」 イスに座り、ロザリーに問う。 「ええ、猫なんて、毛並みが凄い細かいし…」 「この犬なんて、本当に生きてるみたい…」 「本当に凄いと思います…」 感嘆と言うのか、ロザリーは心の底から褒めてくれた。 照れくさいが素直に嬉しかった。 「生きてるみたい…か。うん、間違っちゃいないな」 「え?」 「…俺の描く絵には、命が宿るんだ」 「?」 小首を傾げるロザリー。 無理は無い。 ロザリーの前に、右手を差し出す。 「この右手には、俺とは別の命を持っている」 「…………」 ロザリーは差し出された右手を、自分の暖かい手で静かに包み込んだ。 「おかしな話だろうが、ペンを握っている時、時々手に鼓動を感じるんだ」 「本当…睦月の手に触れていると、何だか安心します…」 「俺はこの手を、贈り物だと思ってる」 「…贈り物?」 「あぁ、俺の宝物だよ。この右手は」 ――――――――― 「なぁ、そろそろ手、離してくれないか?」 「もうちょっと…」 「いや、仕事が出来ないから」 「う~…」 ロザリーはしぶしぶ手を放す。 「…これが終わったら、どこかに出かけようか」 「本当ですか!?」 出掛けようと聞いた途端、ロザリーは嬉しそうに俺を見た。 「うおっと…。驚かすなよ」 「あ…、すいません」 しょぼんと、へこむロザリー、 先と正反対の反応は、俺の笑いを誘った。 「あー!!笑わないでくださいよー!!」 「ハハハハ!!」 「笑わないでくださいってばー!!」 「スマンスマン。さて、さっさと片付けちまうか」 楽しみにしているロザリーのために、早く終わらせよう。 俺はデスク向かい、ペンを走らせた。 「あとは…、ウサギとキリンだったな」 何故ペット特集にキリンを描かせるのか理解できない。 まぁ、俺には関係無いんだ。気にすることはあるまい。 カリカリカリカリ… ジー… カリカリカリ… ジー… 「………」 ジー… 「ロザリーさん、やりにくいんですけど」 「あ…、ごめんなさい…」 ロザリーは申し訳なさそうに、俺の作業を見つめるのを止める。 絵が好きなのだろうか…。 「…そうだ、今度ロザリーを描いていいかな?」 「え?私ですか…?」 「おう。ダメか?」 「いえいえいえいえいえ!!嬉しいです!!」 首を横にブンブンと振り、否定する。 「よし、決まりだ」 「楽しみにしてますね」 本当に嬉しそうにロザリーが、小指を立てた右手を俺に向けて出した。 「む…『指きり』か…久しぶりだな」 ロザリーの小さな指に、俺の大きな小指を引っ掛ける。 「約束ですよ?」 「あぁ」 「えへへ…。『指切った』っと」 ―――――――――― 「おーい、ロザリー。早く行かないと日が暮れるぞー」 「待ってくださーい!!」 昼過ぎに仕事が終わり、ロザリーを連れて出かける。 はずだったのだが、準備にやたら手間取ってるらしい。 「ふむ…先に昼飯だな」 つぶやき、自宅近辺から目的地への道にある飲食店をリストアップする。 ファミレスはナンセンスだな。 居酒屋…アホか。 食堂…いや、違う。 うぅむ…。 「お待たせしました」 「お、おう。…って、あれ?」 「えへへ…着替えてきました」 「おぉ…(か…可愛い…!!)」 ロザリーは、上にウサギのディフォルトされたキャラがプリントされた半ソデのTシャツ。 下に、落ち着いた色のロングスカートを穿いていた。 子供には合わない色なのに、これがどうしてロザリーが付けると、しっくりきている。 「よ…よっし、出発するか」 「はい!!」 さて、外へ出たのはいいが、どこで飯を食うか…。 「ん~…」 「ちょっと…、早いですよー」 悩みながら歩く俺に、ロザリーが小走りでついて来る。 「おっと、スマン」 歩調を遅くして、ロザリーに合わせる。 「ふぅ…。睦月さん、今日はどこに行くんですか?」 「ん?それは、着いてからのお楽しみで」 「う~…」 「…今日はいい天気だな」 歩きながら空を見上げる。 午後の日和は気持ちのいい日差しが照らされ、 『この日差しの下で昼寝をしたら、どれだけ気持ちがいいだろう』と思ってしまう。 「屋内で食うのも勿体無いな…」 「はい?」 「いや、独り言だ」 昼飯の予定を、大まかにだが決めて、目的地に向かって遅く歩く。 「ときにロザリー」 「なんです?」 目的地に向かう途中、横を歩くロザリーに前々から気になっていた事を聞く事にした。 「ロザリーって、何歳なんだ?」 ロザリーは小さい身体にしては、言語や行動がやや大人びている。 小学○年生という年齢には見えないほどだ。 「年齢…ですか?」 「そう。…言えないなら別にいいけど」 「いえ、大丈夫です。私は…えっと確か…現世に5996日存在してますね」 存在?…まぁ、人間でないのは最初会った時から解っていたが…。 「と、なると…」 ポケットから携帯を取り出し、電卓モードで計算する。 「…16歳くらいか」 なるほどね…。どうりで、大人びてる訳だ。 「…どうしたんですか?ウンウン頷いちゃって」 「いや、結構大人なんだなって思ってな」 それを聞いたロザリーは、小悪魔的な笑みを浮かべた。 「大人と分かって、結構ドキドキしちゃってます?」 「おう。とっても」 「う…。実も蓋も無い…」 「ふぅむ…。夜に一緒の部屋で寝るのも気まずくなったな」 「だ、大丈夫ですよ。見た目は子供ですし、何なら子供らしく振舞いましょうか?」 「いや、そこまでやる必要も無いだろ」 俺が気にしなければいいだけの話だしな。 「今度は私が質問していいですか?」 「許可しよう」 「睦月は一人暮らしみたいですが、ご両親はどこに居るのですか?」 「地方に住んでる。田舎の方ね」 「田舎ですか?」 「上京してきたんだ。俺」 「そうだったんですか…」 「……………」 「……………」 「あれ?質問終わり?」 「はい」 「そうか。おっと、コンビニに寄らなきゃな――」 「コンビニですか?」 「おう。行くぞ」 「はーい」 ――――――――――― 俺とロザリーが向かっている目的地とは、歩いて十数分の所にある公園だ。 近くに住んでいる人々から、自然公園と呼ばれている。 その名称通り公園内には草木が生い茂り、人々の憩いの場として人気がある。 この公園の特徴は、とにかく広い。面積がバカデカい。 東京ドーム一個じゃ収まりきらないデカさだ。 初めて訪れる人々は、あまりの広さに一目見ただけでは全体の広さを把握できないそうだ。 「よっし、着いたぞ」 「うわー…広い?ですねぇ…」 お前もか、ロザリー。 「俺もリフレッシュする時、ここに来るんだ」 「一番奥が…見えませんね…」 まぁ、ロザリーは小さいからな。 俺とロザリーは、公園内にあるベンチに腰掛た。 コンビニで買ったおにぎりを袋から取り出し、ロザリーに渡す。 徒歩5分間隔で建っているコンビニ全てに立ち寄ったせいで、袋は三種類になっていた。 俺も袋からおにぎりを取り出し、包装を取りかぶりつく 「『焼き鮭』はここがベストだな…」 「ムグムグ…お店によって違うんですか?」 『焼きたらこ』のおにぎりを食べているロザリーが、袋を覗きながら言う。 「あぁ、ベーシックな具は、一軒目で」 一軒目の袋から『おかか』を取り出す。 「ベーシックなものに、工夫を加えたのが二軒目」 二軒目の袋から『サケマヨ』を取り出す。 「三軒目は、未開の味」 三件目の袋から『ピーナッツバター(おにぎり)』を取り出す。 「それ…食べるんですか?」 ロザリーが『ピーナッツバター』を指差す。 「多分食わない」 「…どうするんですか?それ」 「とりあえず、家に持って帰る」 「はぁ…パリパリ…」 ロザリーは、ため息をついて、おにぎりを頬張った。 「うぅむ…」 家に持って帰っても、処分しない事には同じ事だしな…。 だが、食ったらいけない気がしてならない…。 カキーン でも捨てるのは勿体無いな…。 食って腹壊すか…捨てるか…。 「あ!!危なーい!!」 「ん?」 「え?」 声のした方向を二人して向く。 前方には、こっちへ向かって野球グローブをはめた少年が走ってきていた。 表情はかなり焦っているように見える。 「キャッ!!」 ロザリーが上を向いた瞬間、彼女は身を守るように伏せた。 つられて上を見ると、空高く打ち上げられたであろうボールが、こっちに向かって飛んできていた!! 「な―!?」 この角度だと、おそらくロザリーに命中する。 だが、彼女は逃げずに、座ったまま頭を抱えて伏せている。 俺がロザリーの前に立って守ろうにも、間に合わない!! 「くそ!!」 間に合うか!? 無我夢中と言うのだろうか。 とにかくロザリーを助ける事しか頭に無かった。 だが―― 俺がベンチから立ち上がった時には、 ボールはロザリーのすぐ近くにまで、飛んで来ていた。 バシィ!! 「―――!?」 「………………あれ?」 ボールはロザリーに当たる事無く、止まった。 ―――俺の右手の中で。 「…………」 「む…睦月?」 「お…、おう。大丈夫か?ロザリー」 「うん…、私は平気…」 「よかった…。危ねぇからここで野球はやるなよー!!」 ボールを投げ返す。 「すいませんでしたー!!」 ボールをキャッチした少年と、バットを持った少年がすこし遠くで頭を下げた。 「ふぅ…」 座って、ヒリヒリする右手を開閉させる。 「睦月…大丈夫ですか?」 「素手でキャッチすると痛いんだよなこれ」 「睦月…」 ロザリーは俺の右手を取って、そっと自分の手で包み込んだ。 「ありがとう…」 「あー…、お前が無事でなによりだ…」 テレ臭くて、そっぽを向いて言った。 「ねぇ、睦月」 「ん?」 返事をした直後、体の横側に重みがかかった。 ロザリーが俺にもたれかかっているようだ。 「少しこうしててもいい?」 「…あぁ」 「ありがとうございま…す…」 「?」 ロザリーを見ると、彼女は早速スヤスヤと寝息を立てていた。 「…ったく」 寝息を立てているロザリーは、 口に笑みを含み、とても幸せそうな寝顔だった。 空を見上げる。 雲が風に流され、とてもゆっくりと流れている。 今の生活も、この雲達のようにゆっくりと流れて欲しい。 そう…できる限り、この幸せな生活をゆっくり過ごしていたい。 この生活を与えてくれたロザリー。 ロザリーが来てから、俺の生活はガラリと変化した。 今ではロザリーの居なかった頃の生活は、なんと貧相なものかとも思える。 掛け替えのない生活 掛け替えのない同居人 それはとても― ―とても大切な時間だった。 ――――――――――― 「おーい、ロザリー。今日の晩飯どうするー?」 あれからまた数日経ち、 今俺は、骨休め休日を送っていた。 仕事中は忙しくてロザリーに構ってやれなかったので、 この休日を利用して、二人でどこかに遊びに行こうとプランを立てていた。 晩飯を食いながら、どこに行こうか話し合おうと思ったが…。 「私いりません…」 寝室から意外な返事が返ってくる。 「どうしたー?食欲無いのかー?」 「違いますけど…、いりません…」 「……?」 何だか様子がおかしい。 俺はロザリーの部屋兼寝室に向かった。 「ロザリー、入るぞ?」 「…………」 ガチャ 「…ロザリー?って、何で明かりつけないんだ?」 寝室で照明を点けずに何をしていたんだ…? 理解しがたい行動に不信感を覚えつつ、照明を点ける。 カチ… スイッチを押すと、明かりが部屋全体に照らされる。 「…………!!」 光が差したのに反応して、部屋の隅でゴソゴソ動く物体が一つ。 「……何やってんだ?ロザリー」 毛布に包まって部屋の隅に座り込んでる物体に話しかける。 「何でもありません…明かりを消して、部屋から出て行ってください…!!」 擦れた声で、いや、悲痛を含んだ声で俺に言う。 「何でもないって…そんなこと無いだろ?どうしたんd――――――――ッ!?」 全身の血が凍りついた。 眩暈に似た感覚に襲われ、ヨロヨロと後ずさりしてしまう。 「お前…その足…」 「――――!!」 ロザリーは急いで毛布からはみ出した足を中に隠すが、もう遅い。 俺は見てしまった。 毛布から出たロザリーの華奢な足の先端が…、 うっすらと半透明になっていたのを。 「ロザリー…お前…」 「……………」 ロザリーは何も喋らない。 「……ロザリー?」 「……………」 嫌な予感がした。 まさか、このままいなくなってしまうとかは無いよな? 毛布の中で、彼女が俺の目の前から消滅する事なんて――。 俺は慌ててロザリーの被っていた毛布を引っぺがした。 「………はぁ…」 良かった…。 座り込んで、うつむいてはいたが、ロザリーはそこに居た。 「…ちょっといいか?」 「……………」 相変わらず何も喋らない。 その沈黙を了承と取り、俺はロザリーの消えかかった足の先端―― 指を触る。 「…触れるんだな、消えてても」 「―――――ッ!!」 「あ!!スマン…」 くそ…!!もっと言葉選んで喋れば…。 俺の一言『消えてる』は相当ショックだったようだ。 この辛い現実に耐えていたロザリーが、とうとう嗚咽をもらした。 「睦月…私…消えてるんですね…」 嗚咽混じりで、ほとんど言葉にならない言葉を搾り出す。 「もっと一緒に…居たかったよ…」 ロザリーは泣いた。 ロザリーの抑えていた涙が、一気に流れた。 ダムが欠落したかのように泣きじゃくった。 俺にはどうしていいか分らず、ただ彼女の横に座り、傍に居てやる事しか出来なかった。 「どうして…こんな事になったんだ…?」 ロザリーが泣き止み、落ち着きを取り戻した頃、俺は訳を聞いた。 「私…今日までに人を殺さないと…消滅するんです」 「何で…何で今日なんだ…」 「…私がこの世に存在して、今日が5999日目です…」 ロザリーは静かに語りだした。 「私は一週間前にこのナイフを授けられました、この日までにナイフに命を宿せていれば、一人前として、現世に存在する事が認められるんです…」 あの黒いナイフを取り出し見つめる。 「ナイフに命を宿さなければ、そのまま徐々に消えて行きます」 「……!!お前…手まで…その…」 俺は、ナイフを持った手――指まで消えかかっているのに気付いた。 だが、ロザリーは先ほどとは打って変わって、落ち着いた様子で言葉を続ける。 「日が落ち始めてから、だんだんと消えていくのに気付いたんです」 自分の消えかかっている指を眺める。 「おそらく『姿』がだんだんと消えて行き、最後は『存在』自体が消滅するでしょう」 「お前…いいのか?何でそんなに冷静になってるんだよ!!」 立ち上がり、座っているロザリーに言う。 「いいんです…こうなるしか道が無いから…」 「いいや、よくない!!」 「え………?」 「俺を…俺を殺せ!!」 「な…何言ってるの!?」 ロザリーが驚きを隠せない様子で、俺を見る。 「俺を殺せば、お前は消えずに済むんだろ…?」 それを聞いたロザリーが立ち上がり、必死に訴えかける。 「でも…!!それじゃあ睦月が!!」 「俺は自分が死ぬより、ロザリーが消滅するほうが辛い。それにそのナイフで殺されれば、ずっと一緒に居られるんだろ?」 ロザリーと同じ目線の高さまで身を屈め、言葉を続ける。 「それなら、…なにも怖くない」 「―――睦月…それって……」 俺は静かに…優しくロザリーを抱きしめた。 ロザリーの小さな身体は小刻みに震えていた。 冷静に振舞ってはいたが、やはり恐怖を感じ取っていたのだろう。 「これからはずっと一緒だ…」 「やっぱり…睦月は変わり者です…」 「…そうだな」 俺はロザリーを抱擁から開放する。 ロザリーは俺から離れ、立ち上がったときに落としたナイフを拾い、 その手に持ったナイフをじっと見つめる。 「…ロザリー?」 「このナイフを突き立てる相手が…愛した人になるなんて…」 「……………」 「……………」 運命の皮肉というのか。 この時になって、俺とロザリーはお互いの気持ちを知ってしまった。 なぜ、あの日常の中でこの気持ちを伝えられなかったのか…。 俺は心の中で、深く悔やんだ。 「―――!ナイフが共鳴を…」 ナイフの共鳴。 それは、ナイフが俺の命を求めているという事。 そして、最後の時が近づいた合図。 無音の空間… かつて無い静寂が、この部屋を支配している。 「よし、時間が無い…始めよう」 「はい。あの…睦月…」 「どうした?」 「ありがとう…それと―――――ごめんなさい」 「俺の方こそ…ありがとう」 これから死ぬというのに、恐怖という感覚は無い。 とても不思議な気分だ。 ロザリーはナイフを鞘から抜きだし、その刃をあらわにする。 その黒光りをするナイフを持つ手は手首まで消え、ほとんど見えず―― ナイフは、ほとんど浮いているような状態だった。 部屋の中で、俺とロザリーは対峙する。 お互いに見つめあい、二度と垣間見る事は無い姿を目に焼き付ける。 俺はナイフに取り込まれ、彼女を見ることはもう無いだろう。 ロザリーもまた、生きた俺を見る事は無い。 そう…これが俺の最期の刻だ。 俺は深く深呼吸をし、ロザリーに向けて言い放った。 「さあ―――…来い!!」 ……… ロザリーはナイフを構えたまま、こちらを見つめている。 その見つめている目には、迷いが見えていた。 「―――やっぱりダメ!!」 構えを止め、ナイフを下ろす。 「――!?」 「なんで…?何で殺すのが睦月なの!?どうして………どうしてよ!!」 ロザリーが悲痛な声で叫ぶ。 「ロザリー……」 「イヤ……『あなた』を殺したナイフが『あなた』になるなんて…!!」 「私は…!!私は『静川睦月』あなたと一緒にいたいの!!あなたを殺したナイフと一緒なのはイヤ!!」 「……………」 「……他に…方法は無いの…?私には殺せないよ…」 ロザリーが何かに問うように喋る。 「ぐ…何だ…?」 『音』ではない、嫌な『音』が頭に響き渡る。 「――何!?ナイフが!!」 それと同時にロザリーの持つナイフが、怪しく発光し始めた。 「まさか…、ダメ!!お願い、止まって!!」 「ど…どうしたんだ!?」 痛い頭を抑えつつ、ロザリーに聞く。 「私が『殺し』を完全に否定したのと、睦月が『死』を望んだことで、ナイフが自らの意思で睦月を殺そうとしてるんです!!」 ロザリーは、まるでパントマイムをしているかのように、 肘の部分まで消えている腕で懸命にナイフを抑えかかっている。 「ロザリー…力を抜け」 「ダメ…!!そんなことしたら睦月に――!!」 「俺はロザリーに殺されない。そのナイフに殺されるんだ」 「そんなの…ダメ!!止めて!!」 ロザリーが必死に抑えているが、そうは長く持たないだろう。 ナイフが俺を貫く刻は、もう目前まで近づいている。 おそらく俺がさらに強く『死』を望めば、ナイフはその勢力を強めるだろう。 「ごめんな。ロザリー…」 「イヤ…、睦月…睦月!!」 「さあ、黒色のナイフ―――俺を殺せ!!」 痛みを増す頭痛。 ナイフが一段と俺の命を欲しがった証拠。 ナイフはロザリーの手のある位置から少しずつ動き、 一定の場所を越すと、凄まじいスピードで俺に向かって飛んできた!! 「イヤーーーーーーーーーーーーーーー!!」 ロザリーの叫びが、ナイフが俺の身に突き刺さる音を掻き消した………。 ――――――――― …死ぬ時には痛みも無ければ、意識もはっきりしているものなのだろうか? そして、自分が立っているという感覚になっているものなのだろうか。 …………立っている? 「…………あれ?」 どうやらあの瞬間、目を閉じていたらしい。 目を開けてみると、自分の部屋に立っていた。 「………睦月?」 声のする方を見ると、ロザリーが立っていた。 不思議そうな顔をしていたロザリーだが、その顔がみるみると泣き顔になっていく。 「……俺死んだ?」 「バカ…生きてるわよ…ッ!!グズ…うわあぁーーーん!!」 ロザリーの猛烈なタックルを受け、思いっきり押し倒される。 「…変だな。確かにナイフが飛んできた気がするんだが…」 上半身を起き上がらそうとして、床に手を付く。 右手に違和感を覚え、その右手を見る。 「…………なんじゃこりゃあ!?」 「グス…え?」 俺の右手は、黒いナイフがグッサリと貫通していた。 「……痛くないし、血も出てないな…ぬ…抜いていいか?コレ」 そう、その貫かれた右手は、痛みも無く、血も出ていなかった。 「多分…グス…大丈夫だと思う」 抜く際にメキメキグチャグチャとかグロテスクに鳴ったら嫌だなと思いつつ、ナイフを引き抜く。 案外、そのナイフはするりと抜け抜く際にも痛みはなかった。 一体どうなってるんだ? 「何でこのナイフが俺の右手に刺さってたんだろうな」 今はもう共鳴を起こしていないのであろうナイフを見る。 「…睦月、そのナイフ貸して」 「ん」 ナイフを渡す。 「………やっぱり」 「どうした?」 何か確信が持てたように、うなずくロザリーに聞く。 「今このナイフには命が宿っています」 「………俺は死んでないのに?」 「睦月、あなたは以前言いましたよね?」 「………?」 「『この右手には、俺とは別の命を持っている』と――」 「…まさか……」 「ナイフは、間違いなく睦月本人の命を求めていました。ですが、刺さる直前に右手が動き、ナイフを受け止めたんです」 「全然記憶に無い…」 「睦月の右手は、『生きて』あなたを守ったんです」 俺は今は穴が開いている右手を見る。 「今は多分あの絵は描けなくなってます」 ロザリーが俺の右手を包む。 「…睦月の右手は、常人と何にも変わらない右手に戻ったんです」 「…いいんだ。ロザリーが消えないですんだなら」 俺の右手を包むロザリーの手は、前と同じ華奢な指が見えるようになっていた。 「これからは…ずっと一緒にいられるんだよな?」 ロザリーの顔を見る。 「あの…このナイフを提出して来なきゃいけないので、もう少し待っててください…」 申し訳なさそうに、言う。 「締め切りは守れよ?」 「あなたに言われたくありませんよ」 「言うねえ、ハハハハハ…包帯どこだっけな…っと」 穴が開いたままでは何か嫌なので、包帯を取りに立ち上がろうとした、 「………あれ?」 突然意識が遠のき、そのまま仰向けに倒れる。 …体が動かん 「あらら…手のとはいえ、命を吸われましたからね。体は相当衰弱してるはずですよ。今日は休んでてくださいね?」 「うがぁぁぁ…」 喋ろうにも、口の神経全体が麻痺して喋れない。 「さて…と。私はすぐにこれを提出してきます。日付が変わればどちらにしろ私は消えてしまうので」 倒れてる俺の顔を覗き込み、ロザリーが心配そうな顔をする。 何か訴えようにも、体が言う事を聞かない。 「それじゃあ、風邪を引かないように気を付けてくださいね?行ってきます!!」 そう言うと、ロザリーはパタパタと玄関の方に走って行った。 「行ってきます!!」 玄関で元気な声が聞こえた。 だが、いつまで経っても玄関のドアが開いた音はしなかった。 「あっがが…(行ったか…)」 俺は静かな部屋のなかで、布団も何もかけられずに放置されていた。 唯一部屋の中で音を出している時計は11時30分を差していた。 ~エピローグ~ 「これラスト一個っすね?」 筋肉の目立つ作業服を着た茶髪青年が、確認をしてきた。 「はい。あとは手荷物です」 手荷物と言っても、黒電話とスケッチブックと鉛筆 カメリーメイトが入ったボストンバックだが。 「それでは、家具は自分ら持っていきますんで」 「はい、ご苦労様です…っと、そうだそうだ。これ、みんなで飲んでください」 キッチンに戻り、置いておいた250mlpetのお茶が10本入った袋を渡す。 「ありがとうございます!!」 補給物資に大げさに茶髪の頭を下げ、精一杯の感謝の意を示す。 「では、お願いします」 「はい、お任せください!!では!!」 茶髪青年は、また一礼し玄関を出て行った。 ―――――――――――― 「さてと…忘れ物はっと…」 閑散とした部屋を改めて見る。 「やっぱ、家具が無くなると広くなるなー…」 家具が一つもなくなったこの部屋で、 目に付くものと言えば、あの黒電話だけだろう。 「ふむ…家具がなきゃ忘れれる物も忘れられんな…」 もちろん備え付けの棚などに入っていた物は業者によって全て撤去され、今はトラックの中だ。 ポケットに無造作に突っ込んでいた右手を見る。 ――穴は開いていない。 いつ塞がったのか覚えてはいない。 だが、俺の絵の才能はきっちり失われていた。 絵の仕事が出来なくなった事で、仕事はサッパリ来なくなった。 まぁ、正当な理由で引退するんだ。文句は無い。 「…となると、あとは『忘れ者』を待つだけだな」 黒電話の横に座る。 あれから五日ぐらい経ったが…未だに連絡が無い。 「まぁ、待ってれば帰ってくるだろ…ふぁ~…」 アゴが外れそうなほど、でかいアクビをする。 窓から差し込む光がぬくもりを提供し、昼寝に丁度いい体温に保ってくれる。 「果報は寝て待て…か…」 いつ帰ってくるか分らない最後の荷物が来るまで、 午後の睡魔にひれ伏す事にした。 「つき…睦月…」 遅いぞ…ったく、いつまで待たせるんだ? 「ゴメンね…本当にゴメンね…」 …いや、そんなに謝らなくていいから。俺もそんなに怒ってないし…。 「ううん…違うの…ゴメンね…睦月」 …どうしたんだよ。違うってどういう意味だよ? 「睦月…ゴメン…ね…」 …ロザリー?―――ッ!!おい!待て、消えるな!! 「―――――!?」 …夢か…人生最悪の悪夢だな…。 「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…くそ…」 心臓が激しい運動した後のように暴れている。 「…嫌な夢見ちまったな」 ――これがお前の物語の結末なのか? 間に合わなかった事なんて…ないよな? ジリリリリリリリリリリリリリ!! 傍らに置いていた相棒の黒電話が叫ぶ。 「……………」 何をためらう事がある、電話の先の相手は分っていることだろ…。 震えている手で受話器を取る。 チン… ―――もし…もし電話の先が、彼女じゃなかったら――― ――彼女はもう…存在していないのかもしれない―― マイナスな思考が、頭で交差している中、俺は受話器を耳に当てた。 「…もしもし?」 ガチャン!! 「っと!?」 いきなり切られてしまった。 「………」 無機質な音の繰り返しが聞こえる受話器を耳に当てたまま、 俺の思考と体は固まってしまった。 ――――――― ピンポーン 「……………」 引越しって聞いて新聞の何かが来たか? …居留守だ居留守… ピンポーンピンポーン 「……………」 しつこいな… …………… 音が止んだ。諦めたか。 ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン!! 「だー!!うるせー!!」 うるさい忘れ者を玄関に迎えに行く。 ガチャ 「うっさいわ!!」 ドアを開けた直後、目の前にあったのは 鎖骨でした。 「睦月ー♪」 そう。帰ってきた同居人は、こともあろうに帰ってくるなり飛びついてきた。 「って、馬鹿、あぶねって!!うわ!!」 「キャ!?」 勢いをつけすぎたロザリーに、そのままなぎ倒される形で倒れる俺。 ロザリーはロザリーで、俺が倒れた事によってそのまま俺に被さる形で倒れこむ事になった。 バターン!! 「アイタタタ…睦月大丈夫?」 「あぁ、お前こそ…大丈夫か?」 「うん、ありがと…」 ロザリーを立たせてやり、スカートの裾の汚れを叩いてやる。 汚れをある程度落とした所で、ロザリーが何かを言ってもらいたそうな顔で俺のことを見ているのに気付いた。 帰ってきた同居人が、もらって嬉しい言葉か…。 一人暮らしの間に、その言葉の価値をすっかり忘れていたかもな。 「…おかえり。ロザリー」 「ただいま!!睦月♪」 俺とロザリーは、お互いに幸せな笑顔を浮かべていた。 「で、提出は間に合った――んだよな。消えてない所を見ると」 すぐにでも聞きたかった、無事に間に合ったかどうかを。 「えへへ…間に合った事は間に合ったんですけど…」 「…けど?」 「ナイフに『命』は宿っていても『意識』が入っていなくて、ちょっと問題になったんですよ」 刺したのは手だもんな…。 「で、どうなった?」 「協議の結果、大まかだが合格と言う事になったのですが…」 「…ですが?」 「ペナルティーとして、『姿はしばらくそのままにしてろ』だそうですぅ…」 ここまで言い、ロザリーはガクンとうなだれる。 「ハハハハハ!!」 「笑い事じゃないですよー!!せっかく16歳の身体に成長できると思ったのに…」 「結構コンプレックス感じてるのか?」 「うぅ…」 「まぁ、そのうち大きくなれるって。気長に待ってような?」 「何か上手く丸められてます…」 ちょっとふてくされたロザリーを閑散とした居間まで招待する。 ――――――――――――― 「…にしても、何も無くなりましたねー」 「まぁ、仕事がなくなっちゃあな。ここにいる必要も無いわけだし」 壁に寄りかかるように座る 「でも黒電話は残してるんですね」 ロザリーは放られた受話器を元の位置に戻す チンと小さく鳴り、黒電話は受話器を乗せた本来の姿に戻る。 「そういえば。…ロザリー」 「はい?」 返事しながら俺の隣にチョコンと座る。 「何で電話しなかったんだ?」 そのために電話の横に待機して待ってたってのに…。 それを聞くと、ロザリーは舌をペロッと出し―― 「一度電話してから行こうと思ったんですが、何だか急に恥ずかしくなっちゃって…」 すぐ切れた電話の張本人はロザリーだったようだ。 「でも、その後また電話したんですよ?でも、それからずっと通話中で…」 ずっと受話器持ってたからか…。 「何で繋がらなかったんだろうなー?」 「受話器が戻されていませんでしたからね」 「ぐ…スマン…考え事してた」 「ふふふ…」 「な、何故ここで笑われる?」 「だって、受話器も戻さないで、何考えてたのかなって…ふふふ」 「聞きたいか?」 「いえ、予想付いてますので…あれ?あれってスケッチブックですか?」 「何でもお見通しか…ん?見るか?」 俺はバックからはみ出たスケッチブックをロザリーに渡した。 「きっと驚くぜ?」 そのスケッチブックには、俺の渾身のサプライズが施されている。 一枚…また一枚とページがめくられていく…そこら辺は暇つぶしに描いた風景画だ。 そろそろだな…。 「―――――!?」 ある一枚のページを見たとき。 彼女はハッと息を飲んだ。 「睦月…これって…」 「そう。お前だよ…ロザリー」 スケッチブックの数枚に描かれた一人の少女。 黒髪が似合い、無理に敬語を使って、とても可愛い俺の…【俺の家族】 笑顔のロザリー、窓から遠くを見つめているロザリー、俺に寄りかかってスヤスヤ眠るロザリー…。 【あの右手】と比べれば、お世辞にも上手くは無かった。 だが、これでも美大に通っていた身だ。風景画だってそれなりに構成はちゃんとしている。 「この前約束しただろ?」 「約束…?」 「あの右手じゃないけど、上手く描けてるだろ?」 「―――――あ…」 「誰が言ってたか忘れたんだけどさ、絵を上手く描くコツは、腕前でもセンスでもない…心なんだってな。俺がロザリーを描くのに、命を持った右手は必要ないんだ」 「睦月…睦月ぃ…!!」 ロザリーがボロボロと涙をこぼしながら、泣きついてくるを受け止めてやり、 優しく背中をなでる。 「嬉しいよ…!!私――!!私嬉しい…ッ!!」 「よかった…そんなに喜んでもらって俺も嬉しい…」 ――――――――― 「ねぇ…睦月…」 「ん?」 泣き止んだロザリーは、今でも俺にべったりくっついている。 「睦月はこれからどうするの?」 「田舎に帰るよ…もちろんロザリーを連れてな」 「ふふふ…ありがと―――…。うん、決めた」 「ん?」 ロザリーは何かを決意したかと思うと、光を従えた瞳で俺を見つめた。 「私と睦月は…ずっと―――ずっと一緒ですよね?」 …俺はロザリーを失いたくない、それは命に代えても護りたい尊い存在だから。 ロザリーは俺の同居人であって、家族でもあり――――。 掛け替えのない【恋人】だ。 「あぁ、ずっと一緒だ。これからずっと―――」 その言葉を聞くと彼女はクスリと笑い、こう言った。 「私ロザリー…ずっとあなたと一緒にいます――。」
https://w.atwiki.jp/minorgudaguda/pages/36.html
R+V TCG/カードリスト/ストーリーカード R+V TCG/カードリスト/キャラクターカード R+V TCG/カードリスト/イベントカード STORY カード種類 名称 妨害修正 アクション条件 ボーナス効果 コスト カードナンバー レアリティ 出典 イラストタイプ STORY 学園のバンパイア 3 【女】である〔妖〕と【男】である〔人〕がアクションに参加している。 2 01-001 R ロザリオとバンパイア ○ STORY 陽海学園にようこそ 4 〔妖〕2枚以上がアクションに参加している。 3 01-002 R ロザリオとバンパイア ○ STORY 陽海学園新聞部 1 「赤夜萌香」「青野月音」「黒乃胡夢」「仙童紫」の内3枚がアクションに参加している。 1 01-003 R ロザリオとバンパイア ☆ STORY 黒い夢のくるむ 3 「黒乃胡夢」がアクションに参加している。 2 01-012 R ロザリオとバンパイア ○ STORY 学園のアイドル 3 「赤夜萌香」がアクションに参加している。 2 01-061 R ロザリオとバンパイア ○ STORY バンパイアの姉妹 5 【バンパイア】と【女】がアクションに参加している。 2 PR-001 P ロザリオとバンパイア CHARACTER カード種類 色 名称 特徴 登場コスト 復帰コスト 演技力 体力 テキスト フレーバー カードナンバー レアリティ 出典 イラストタイプ 変化アイコン CHARACTER 赤 『黒乃胡夢』 サキュバス 高校生 女 2/3 2/3 6 3 つくねとモカに手を出したら 許さないんだからぁあ 01-019 R ロザリオとバンパイア ☆ 妖 CHARACTER 赤 小宮砕蔵 はぐれ妖 高校生 男 1/0 1/1 1 2 オレは てめェみてェないい女 逃しはしねェ・・・ 01-028 N ロザリオとバンパイア ☆ 人 CHARACTER 赤 『小宮砕蔵』 はぐれ妖 高校生 男 1/1 1/1 2 2 もろすぎだろ カスがッ 01-029 N ロザリオとバンパイア ☆ 妖 CHARACTER 黒 仙童紫 魔女 高校生 女 2/1 2/1 3 3 このカードが登場した場合、【男】である〔人〕1枚を休息状態にする。 月音さんとモカさんに手を出す人は許しません 01-034 N ロザリオとバンパイア ☆ 人 CHARACTER 黒 『仙童紫』 魔女 高校生 女 2/1 2/1 3 3 このカードが変化した場合、【男】1枚を休息状態にする事ができる。 私 魔女なんです〜 01-035 SR ロザリオとバンパイア ○ 妖 CHARACTER 黒 森丘銀影 ウェアウルフ 高校生 男 2/1 2/1 4 2 このカードは、相手の【女】と同じアクションに参加している場合、+1/-1を得る。 オレのことは「ギン」って呼んでな 01-036 N ロザリオとバンパイア ☆ 人 CHARACTER 黒 『森丘銀影』 ウェアウルフ 高校生 男 2/2 2/2 5 2 メイン 両方 2/0 このカードを活動状態にする。 満月の夜の人狼は無敵やでッ 01-037 R ロザリオとバンパイア ☆ 妖 CHARACTER 黒 鰐淵正 リザードマン 高校生 男 1/0 1/0 1 2 礼儀も知らん学園の恥さらしめ 01-038 N ロザリオとバンパイア ☆ 人 CHARACTER 黒 『鰐淵正』 リザードマン 高校生 男 1/1 1/1 2 2 この学園から消えてもらいましょうか! 01-039 N ロザリオとバンパイア ☆ 妖 CHARACTER 紫 『青野月音』 0/5 0/5 6 3 バンパイア 高校生 男 このカードは、自分の「『赤夜萌香』」がステージエリアにいない場合、登場と変化ができない。 01-45 R ロザリオとバンパイア ☆ 妖 このカードがステージエリアに出た場合、全ての自分のキャラクターは、ターン終了時まで±0/+2を得る。 CHARACTER 赤 赤夜萌香 バンパイア 高校生 女 1/3 1/3 4 4 だって私 バンパイアなんだもん 01-062 N ロザリオとバンパイア ○ 人 CHARACTER 赤 青野月音 高校生 男 1/2 1/2 3 3 何もかも人並み 01-063 N ロザリオとバンパイア ○ 人 CHARACTER 赤 黒乃胡夢 サキュバス 高校生 女 1/3 1/3 5 2 つくねは私の運命のひとなの 01-064 N ロザリオとバンパイア ☆ 人 CHARACTER 赤 『赤夜萌香』 バンパイア 高校生 女 1/5 1/5 6 5 このカードは、自分の「青野月音」がステージエリアにいない場合、登場と変化ができない。 恐ろしいのか? この私が・・・ 01-065 N ロザリオとバンパイア ○ 妖 EVENT カード種類 色 名称 使用コスト テキスト フレーバー カードナンバー レアリティ 出典 イラストタイプ EVENT 赤 バンパイアの衝動 1/0 アクション 両方 アクション中の自分のキャラ1枚は、ターン終了時まで±0/+2を得る。 だめ—— つくねといると血が吸いたくなっちゃう—— 01-046 N ロザリオとバンパイア ☆ EVENT 赤 真の力 1/0 アクション 両方 アクション中の自分のキャラ1枚は、ターン終了時まで+2/±0を得る。 身の程をわきまえるがいい 01-047 N ロザリオとバンパイア ☆ EVENT 2 十字架の秘密 2/1 メイン 自分 カードを2枚引く。 私ね この胸の十字架を外すと凶悪でコワ〜い本物のバンパイアになるんだよ 01-048 R ロザリオとバンパイア ☆ EVENT 黒 ポスター貼り 1/0 メイン 両方 自分のキャラ1枚を活動状態にする。 メッチャ パンツのぞいてるゥ——!!!! 01-053 N ロザリオとバンパイア ☆ EVENT 黒 マジカルステッキ 1/0 メイン 自分 任意の枚数の自分の手札を任意の順番で自分のデッキの下に移し、その後、移した枚数までカードを引く事ができる。 私が魔法で撃退するです〜 01-054 N ロザリオとバンパイア ☆
https://w.atwiki.jp/c-atelier/pages/1504.html
|\_/ ̄ ̄\_/| |\_/ ̄ ̄\_/|\_| ▼ ▼ |_/ \_| ▼ ▼ |_/ \ 皿 ∩ \ 皿 / (つ 丿 ( ○ ( ヽノ ( ヽノ し(_) し(_) 名前:ノトス・グラント 職業:Battering King(破道王) 性別:♂ 年齢:享年38歳? 種族:あらくれ?族 技能:格闘Lv42, 支配者Lv2, 横暴Lv50 初登場:Recipe 21 北の町から 本編 134 補足 北町有力者の一人で筋肉馬鹿。数々のチンピラどもをまとめ上げている頭。 その地位に違わぬLv40台の冒険者で、戦闘時には鍛え上げられた筋肉をフル稼働させ、さながら重戦車の如く圧倒する。 だがしかし、リオンと対決した際にその知略に破れ 「完全に死亡」した・・・かと思いきや、しぶとく生き延びたらしく、鮫に下半身をかじられた格好のまま漂流中のモナップと出会っていた。 人物相関 キャラ キャラとの関係 初遭遇 リオン 宿敵 Recipe 21 北の町から ロザリア 知り合い Recipe 29 今日からマ道! モナップ 助ける(?) Recipe 167 美食屋と新年! 登場作品 Recipe 21 ├北の町から Recipe 29 ├今日からマ道! Recipe 60 ├錬金30 まじかる?どか~ん Recipe 167 ├美食屋と新年! └○新春ホーンちゃんモロ見え画像!!○
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/702.html
※ゆっくりしかでてきません! ※前作fuku.2224ある植物型奇形妊娠の話のアナザーです。 そっちから読んだ方が話の趣旨は取りやすいかもしれません。 ※以前にも増して虐待分が少ないです。真正鬼井さんは不愉快になるかもしれません 季節は実りの秋、人も妖怪も干渉しえない森の中…… 崖を背に立つ、老樹の洞の中…… ここに、一対のゆっくりが住み着いていた。 片やゆっくりれいむ種、片やゆっくりまりさ種。 共にゆっくりの中ではポピュラーな種である。 見る者が笑みをこぼすほど仲睦まじく、人間の夫婦でさえここまで純真に付き合っているものも少なかろう。 おまけに周りからの信頼も厚く、頼りにされているほどだ。 しかし、こんな二匹に後々訪れるのは、稀有で過酷な運命だとは何と残酷なことであろうか…… とある寓話を体現した様なお話であるが、どうかお付き合い頂きたい。 ある動物型奇形妊娠の話 にんっしんの兆候が見られるはずの二週間が過ぎても、二匹の間に変化が出ず、半ば諦めかけていた。 それからさらに数週間たったころ、このつがいのゆっくりは、互いに体調の変化を感じていた。 『ゆぅ~あたまがおもいよまりさぁぁぁ』 『なんがぎぼぢわるいんだぜぇれいぶぅぅぅ』 ただ事では無いと、早めに狩りを切り上げ、森の知恵袋であるゆっくりぱちゅりーに相談することにした。 『むきゅ!それはおめでたね!!あかちゃんをだいじにしてあげてね!!』 なんということだ。 通常ゆっくりは、父母に分かれるのだが、何の因果か両方母体となってしまったのだ。 このぱちゅりーも、前例の無いことだから知らずに祝福している。 しかし、この時のぱちゅりーには今がどんな時期で、これがどの様な意味を持つのかまでは気付くことができなかった。 当の本人たちは、すぐに問題に気づいた。 二人とも母体となってしまっては、狩りに行くこともままならない。 しかもこの時期……実り豊かな秋も既に終わりかけている。 もうエサも満足に採れない。 巣には、早めに冬ごもりのエサが貯蔵されていたが、とても赤ちゃんを養えるほどではない。 『ど、どうしようまりざぁ』 『ゆゆ!みんなにたのみこんできふしてもらうんだぜ!!』 まりさが行動に移った時には既に一刻の猶予もなかった。 周りのゆっくり達が巣にこもり始めたのである。 まりさの親交の深い友人宅を回り始めた。 むちゃいわないでね! なにいってるの!?ばかなの?しぬの? わっわたしのおっとになってくれればわけてあげてもいいんだからね!! ショックだった。 正直なほどにスッパリと断られた。 今までまりさの素行が悪かったわけではない。 むしろ感謝されるべきことを行ってきた。 負傷し、動けない者のために代わりにエサを採ってきた。 仲間が捕食種に追いかけられていた時には囮になった。 子供が病気だと相談されれば、険しい山道を行き、薬草を持ってきたこともあった。 見返りを求めたことは一度もない。 ただ純真に困ったみんなを助けたかっただけだ 助けた後にはみんな決まってこう言ったのだ。 “ありがとうまりさ!こんどこまったことがあったらいつでもたすけてあげるからね!!” その言葉をただ信じ、頼りにきたのに…… 『ゆびゃ!ごめんだぜ、ゆるしてほしいんだぜ……ほかをあたるんだぜ』 あまつさえ、にんっしんしているのが分かる体型にも関わらず、体当たりで追い返される始末である。 それでも、自分に非があると信じ、すぐに引き下がっていた。 本来まりさ種は、雄としての役割を持つことが多く、基本的に運動能力に優れ、血気盛んである。 母体となったこのまりさは、その面影が微塵も感じられなかった。 唯一の頼みの綱であった先のぱちゅりーも、つがいのまりさに追い返されてしまった。 今までの自分の信念が揺るぎだしたが、どうにもならない。 まりさは帰路に着いた。 『ぱちゅりーよかったのかだぜ?あのまりさはおまえのなかよしだったぜ』 『むきゅ?わたしが!?じょうだんいわないでよ!あんなちせいのかけらもないやつなんてなかよしでもなんでもないよ!!』 『でもいつもは、いっしょにあそんだりなかよさそうだったぜ!』 『やくにたつうちはなかよくしてあげてたほうがつごうがいいの!どうせにんっしんのおいわいでもせびりにきたのよきっと!!』 『ゆ!ぱちゅりーはやっぱりあたまがいいぜ!!そういえばあいつはいつもゆっくりしてなくてきもちわるいやつだったぜ!!』 『『ゲラゲラゲラゲラゲラ!』』 巣には既にれいむが出産を迎えようとしていた。 『ゆ!?れっれいむ!ゆっくりがんばるんだぜ!!』 『ばっばりさ!よがっだまにあっでぐれで!!』 れいむの産道が、ミチミチと拡がり赤ゆっくりの頭が見え……ポンポンポンと三匹の赤ゆっくりを出産した。 あまりにもあっけなく出産が終わったが、赤ゆっくりのサイズが異常に小さかった。 植物型のそれと同等かそれ以下の未熟児である。 産声を上げるどころか、すぐにも息絶えそうに痙攣をし始めた。 『どっどぼじでごんだにじっじゃいの゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!?』 『あっあがじゃん!ゆっぐりじでね!!ゆっぐりじでねぇ゛ぇ゛ぇ゛!!』 『『『びゅっ…びゅっ……びゅ………』』』 親の必死の叫びもむなしく、赤ゆっくり達は間もなく黒ずみ、この世を去って行った。 時期外れのにんっしんに、十分な栄養と休養が得られなかった結果である。 二匹はしばらく泣いていたが、すぐに涙を拭った。 『れいむ、あかちゃんはかわいそうだったけど、そろそろすごもりしなくちゃゆっくりできなくなるぜ……』 『ゆ゛ぅ゛!わがっだよまりざぁ!!まりざのあがちゃんといっじょにゆっぐりじようね!!』 不運とは、如何に重なることか…… この年の冬は、かつて無いほどの寒気に覆われ、豪雪地帯と化した。 異常気象である。 雪圧で木が軋み、巣の中に冷気が容易に侵入する。 『がちがちがち……』 『ざぶぃ゛ぃ゛ぃ゛!!』 れいむの産後、間もなくこの冷気にさらされたせいで、表皮が固まり産道が閉じなくなってしまった。 固まったせいで、にんっしん中の体型のまま固定されてしまった。 まりさは、あまりの寒さに赤ちゃんを宿した大きな体を常に震わせ、歯にヒビが入るほどであった。 寒さは確実にこの二匹を蝕み、徐々に弱っていく……もはや食欲も出ない。 早く春になってほしい。 早くお日様の当たる暖かな外に出たい。 できることならば、まりさの赤ちゃんを無事に産んであげたい。 最早、二匹共通の淡い希望で繋いだ気力のみで生きているに等しかった。 ふと、風雪の中から聞き覚えのある音が聞こえてきた。 親友の……いや、親友だと思っていたゆっくり達の足音だ。 『『『おべがいじばずぅぅ!ながにいべでぐだざいぃぃぃ!!』』』 『びゅ!?どどどどどうじじじだの゛の゛?』 まりさは、れいむを庇うようにして入口を少し開けた。 そこに立っていたのは、ぱちゅりーのつがいを始めとした森中のゆっくり達であった。 しかし、中には子だけ、親だけの個体もちらほらいた。 お互い震えながらの必死の会話から伺えたのは以下の事柄だ。 今回の異常気象はこの群れの中で、誰も経験したものでなく、その誰もが従来の対策では凌ぎ切れなかった。 ある者は冷気にやられ、またある者は、巣ごと積雪に押しつぶされた。 ここに来たのはその中でも運良く生き延びた者達であり、辿り着けなかった者も多数いたという。 まりさは迷うこと無く、その全てを受け入れた。 ここまでたどり着けたゆっくりは十匹足らずである。 巣の広さは十分あったし、彼女らを野ざらしにして置くのも酷だと思ったからだ。 れいむも他のゆっくりに身体を見られなければ、良いと言ってくれた。 『ずぐなぐなっじゃっだげど、ごれがらはみんだでゆっぐりじようね!!』 『『『『ゆっぐじじようね!!』』』』 まりさはあの日以来、みんなの家を訪ね回ったあの日以来、初めて仲間を大切に思えた。 今までの自分は、何も間違っていなかった!! このまりさ以外では、何が正解で、何が間違いなのかは誰にも分からないことだろう。 その日は異常気象にも負けずに、ゆっくりと睡眠をとることができた。 翌朝、まりさは奇妙な物音で目を覚ました。 ビュッ! ビュゥッ! ビチャッ!! 『ゆぅ?れいむなんのおとな――』 まりさはその光景を見て絶句した。 まだ寝惚けているのではないのか!? もしや、まだ夢を見ているのではないか!? しかし、徐々に覚醒してきた意識、身体に感じる寒さが夢ではないと表した。 『びゅぅっ!びゃぁっ!ゆびゅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛』 『きもちのわるいゆっくりはいらないよ!ゆっくりしんでね!!』 『おねぇしゃん!こいちゅのうえではにぇるとおもちろいよ!!』 『『『ゲラゲラゲラゲラ!!』』』 昨日寝る時まで、自分の後ろに隠れていたはずのれいむが、助けた群れの中心にいる。 しかも、その群れはれいむの醜い体をさらすように仰向けに押さえつけ、暴行を加えていたのだ! 体当たり、噛み付き、上に乗って跳ねるなど、思い思いの方法で……全員がもれなく参加していたのだ!! 『だに゛ぼじでる゛んだぁぁ!べびぶがらはだべろぉ゛ぉ゛ぉ゛!!』 『『『はなれろだってさ、おおこわいこわい』』』 『ば……ひゅ…り……さ…………』 『『『ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!!』』』 れいむの顔面は陥没し、産道から漏れた餡子の量は既に致死量。 そんな姿になっても、れいむは愛する者の姿を見るや、笑みを作った。 『どぼじでごんばごどぼじだのぉ゛ぉ゛ぉ゛!?』 『むきゅっおしえてあげるわばかなまりさ。ここはきのうからぱちゅりーたちのおうちになったの!このみにくいれいむはぱちゅりーのおうちにいらないわ!!』 『なにい゛っでるのぉ゛ぉ゛!?ごごはばりざどべいぶの―――』 『ほんとうにばかね!みんなのるーるはたすうけつだったでしょ?だからここはぱちゅりーのおうち!だかられいむはいらないの!!』 この群れでゆっくり同士の争いが起きたら多数決で裁決を取っていた。 言わば、この巣は群れの縮小と化していた。 まりさは現状を把握し、押し黙ってしまった。 『むっきゅ!と・こ・ろ・でみんな!このまりさとれいむはもういらないとおもうの!!』 『いらないよ!』 『やくたたずはゆっくりきえてね!!』 『こんなれいむをまもるやつなんかといっしょじゃゆっくりできないよ!!』 満場一致、間もなく二匹はこの巣を蹴落とされるかの様に追い出された。 巣の入り口はすぐに閉まった。 『むきゅぅぅ!たべものをいっぱいもってきたらあけてあげてもいいわ!!』 巣の中では、ぱちゅりーを中心とした一種の社会体系が出来ていた。 知識を頼りにする者たちにとって、ぱちゅりーはすでにトップに立つ存在となっていたのだ。 『ぱちゅりーのいうとおりだったぜ!あのばかなふたりをかんたんにおいだすことができたんだぜ!!さすがはまりさのおくさんだぜ!!』 『むきゅっ♪そんなにほめないでよまりさ♪ありときりぎりすっていうおはなしどおりだったものおかしいくらいうまくいったわ!!』 『このよのしくみがよくわかるおはなしなの♪みんなにもおしえてあげるわよ♪』 はたらきもののありさんたちはなつのうちにせっせとたべものをすにはこびました―――♪ 『れいぶぅ゛ぅ゛ぅ゛!じっがりずるんだぜぇ゛ぇ゛ぇ゛!!』 『…………』 突き飛ばされたれいむは、既に意識がないのか、返事もしない。 やがてふゆとなり、なつのあいだあそびほうけていたきりぎりすさんはおいしいえさもあたたかいすもありません―――♪ 『あぞごな゛ら゛、あぞごまでいげばゆっぐじでぎる゛んだぜぇ゛ぇ゛ぇ゛!!』 『…………』 まりさは何を思ったのか、自らも既に自由を奪われた身体で、れいむを引きずるように歩きだした。 きりぎりすさんはありさんたちにたすけてもらおうとしましたが、つめたいゆきにうもれてしまいしんでしまいました―――♪ 『ほっほら!れいむ!みるんだぜ!きれいなおはなばたけが……ちょうちょも……あたたかなばしょがみえるんだぜ!!』 『…………』 まりさが辿り着いたのは、巣である老樹のすぐ裏……底が見えない程深い崖だ。 『あぞごならばびざの゛あがじゃんぼいっじょにゆっぐじでぎぶよ!!』 『…………』 まりさには何かが見えるのか、崖に向かってためらいもなく、れいむと共に飛び降りた。 『―――というおはなしなの♪つまりかずがおおくてきりょうのいいありさんだけがいきのこるけんりがあるってことよ!!』 『あのまりさはえさをせびりにくるし、なかまはれいむだけ!ばかなきりぎりすはしぬぎむがあるのよ♪』 『むきゅう♪つ・ま・り、かしこいはせいぎ♪おろかはつみなのよ♪』 まりさとれいむはまだ落ち続けていた。 落ちるスピードも一定になり、刺す様な冷たい風も心地よく感じられる。 『ま゛……び…ざ……』 『ゆ゛ぅ゛!?』 『ご……べん…ね゛』 『ゆびゃぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!』 まりさが最期に挙げた悲鳴は、死に迫る恐怖からなのか? 仲間に裏切られての憤怒の叫びなのか? それとも…… それから間もなく、ゆっくり達が集った老樹に雷が落ちた。 多数に分かれている根がアースとなり、ゆっくり達にはなんの影響もなかった。 ただ、その衝撃で老樹の周りの地盤が崩れ、周りの土地ごと崖の中へと消えていった。 まりさが最期に見たお花畑とは、ぱちゅりーの持論は正しいのか、誰にも分からないだろう。 ただ、一つだけ付け加えるとするならば、まりさとれいむとその赤ちゃんはきれいなお花畑へと辿り着いた。 そこには、ぱちゅりー達の姿が無かったという事ぐらいである。 後書き 以前上げたSS、「ある植物型奇形妊娠の話」と並行して構想を練っていたものです。 最初は、両方混ぜたものにしようとしましたが、長さから個別にしました。 前作と比べちゃうと、奇形妊娠が活ききっていない感がありますが、不幸な末路を辿るという点で納得してください。 陰鬱なものが続いたから、次はギャグっぽいのに挑戦したいと思ってます。 今まで書いた作品 紅い弾丸 ある新人ゆっくりーだーの話(前・後) ある植物型奇形妊娠の話 byケラ子 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/azalea/pages/176.html
アーク 1 アイギス アイリーン アストラーフ:アスト 1 アロエ 1 アンリエッタ:エッタ、お嬢さん 4 イレーネ 1 ウィンディーネ:ウィネ 1 エーメル 1 エイルマー 1 エンカー 1 オーセリー 3 オンディーヌ:ディーノ 2 ガードベリー:ガーリー 1 ガウル 2 キャサリン:キティ 2 ギリシン 1 キルシェンバウム:キルシェ 2 クーノ 1 クーロ 1 クラリッサ 1 クルシェ 1 サルヴィア:サリー 1 シェーヌ 1 シャリオ:シャオ 1 シルバ 1 セブンスター・イクス:イクス 1 ソル 1 テア ティー ドラクレス 1 ドリスタン:ドリス 1 ノービィ 1 ファム 3 フェリル 1 ハーゼ 1 バザルド 2 ハリエット 2 パンチョス ピエル 1 ベッツィ 2 ヒルデ 1 ファム 2 フェリル 1 フォルテ 1 プラチナリリー:プラチナ 1 フルール 1 ブロンド 2 ペイシェンス:パット 2 ベヴェル 1 ベルベット 1 マリン 4 メート 2 メルティン:メルチ 4 リール 1 リゼット 3 リュエル ルイ ルウィン ルテティア:ルティ 1 ルプレ 2 レイアス 2 レオリー 1 レジーナ:ジーナ 1 ロザリア ロボル:ロボ 2 フレデリック:翡翠くん クロエ:ミス・クロエ マリエル:魔女っ子さん ユストゥス:根こそぎさん ファーレンディア:レンデ様 ニミュエ:ミス・ニミュエ イシュマエル:イシュくん ルクレッツィーア:ルッツィー ユーカリスティア:ユーカ クラヴィーア:ミセス・クラヴィーア リモーネ:ミス・リモーネ ディーダロス:ダロスさん アンジェロ:アンジーくん ソロウ:悲劇さん ガーネット
https://w.atwiki.jp/srwkdm/pages/238.html
20代目スレ :2007/12/02(日) いいかげん『またお前か。お前の文章は異常に横に長いからすぐに区別がつくんだよ!』 とか言われそうだが気にせず投下。 放課後、用務員の宿直室にて トウキ「おいハザリア、突然集められたんだけど、これは何の集まりだ?男ばっかり十人以上も」 ヴィレアム「というか、劇の配役の話を講堂でするはずじゃなかったのか」 ラッシュ「まさか男ばかりこの人数で劇をするんですか?」 スレイチェル「ちょっとまつんだヴィルベル!私の性別はイグニッションだ!」 アーク「劇とか勘弁してくれよ。俺はセリフなんて覚えれないぜ」 アクセル「おい、場所は貸すけどあんまり騒いで備品とか壊すなよ」 ハザリア「ええーい、貴様ら静かにしろ!今回は貴様らに意見を聞くために手近な男を片っ端から集めたのだ」 ゼフィア「それで、いったい何のようだ?」 ハザリア「実はな、女心とは何かそれを知るために、お前達の意見を聞こうと思ったのだ」 キャクトラ「ハザリア殿が女心!これはアポカリュプシスの前兆ですか!」 ミナト「お前まさかついに、どっちかに手をつけるつもりか!一撃必殺かロイヤルハートブレイクされるぞ!」 ハザリア「黙れ、黙れよ!俺だって好き好んで女心を知ろうとしているんじゃない!」 ヴィレアム「つまり何か理由があると?」 ハザリア「うむ。実はマリに他の連中よりも先に今回の台本を渡しておいたのだ。あいつは役に入れ込むのに 他の連中よりも時間がかかるからな。そしたら昼休憩に奴が俺のところに来たのだ」 マリ「おい、今回の脚本を今朝方もらったわけだが」 ハザリア「ふん、それがどうした?完璧すぎる脚本に度肝を抜かれたか?」 マリ「逆だ。文句を付けにきた」 ハザリア「何?」 マリ「珍しくオリジナルだというからどんなものかと思えば、貴様は女心の『お』の字も分っていないだろう」 ハザリア「何をバカな。俺は老若男女問わずあらゆる人心を掌握しうる感性を持っているのだぞ」 マリ「では……今適当に私が考えたこのシチュエーションの時の男の心情と、女の心情を読み取ってみろ。状況は高校のサッカーの試合後。 男は負け試合にラスト5分だけ出場した補欠選手。女はそれを見に来た幼馴染だ」 男「クソッ!」 女「ふん、なにしてんのよ×××。こんな所で、ミーティングが終わったんならさっさと家に帰ればいいじゃない」 男「そんな気分じゃないんだよ。てか、何しに来たんだよ△△△」 女「別に。ただ悔しそうなしてるあんたの顔を見に来ただけよ」 男「さっさと帰れよ。風邪引いてもしらねーぞ」 女「あっそ。……ああ、それと。最後のゴール前でのプレイはカッコよかったぞ……」 男「へっ……次はもっとすげーのを見せてやるよ。ほら俺もそろそろ帰るから途中までは送ってやるよ」 マリ「といった感じでどうだ?」 ハザリア「はっ、こんなもの楽勝だ。まず男は負け試合にしか出られないという事でプライドを傷つけられている。 その状況で、自分の事を過去の汚点まで全て知っている女が傷口を広げるために現れたのだ。 男は心を抉られたような心境だろう、そして女はさぞ心の中に意地汚い喜びを浮かべていることだろうな」 マリ「おい」 ハザリア「男はプライドを傷つけられながら、女を追い払うために出来る限り当たり障りの無い言葉で去れと言った。 それを女は男の敗北宣言と捕らえて気を良くし、しかしあくまで意地悪くラスト5分だけの出場という屈辱 を褒め言葉を装ってえぐった。そして男は内に激しい怒りをともし、次は見せ付けてやるという意思を示し 更に、貴様から目を逸らしたり隠れたりなどしない、正面から向かい合う!という意思を見せるため重い腰を 上げて帰途を共にした。こんなところだろう。どうだ、俺の完璧な状況把握は」 マリ「おまえの脳みそが腐れているのは分った。とりあえず、このままの脚本なら私は降りるぞ」 ハザリア「なにかと思えば、けっきょくいつもの泣き言か。この役は出来んという貴様の言葉は聞き飽きたわ」 マリ「少なくとも、今回は役に文句があるわけではない。おまえの本に文句があるから断るんだ」 ハザリア「そんなはずがあるか。俺の脚本は常に完璧だ」 マリ「原作つきならそれでも作者の意図を汲み取れているが、活字化されていない私の言葉だけじゃ、女心を まともに捕らえられていない。女嫌いで女を悪とすら思っている人間が上辺だけ、そこらの本のように男女の絆を書いたところで 歯が浮くような言葉と、感情の無い言葉の羅列になる事くらい、自分でもわかってるんじゃないのか? 見た目はそこそこ小奇麗に作られているのに、肝心の主役の言葉に感情が無いぞ。それともこれは心をもたないロボットの話だったか?」 ハザリア「グッ……いいだろう。ならば、女心とやら理解してきてやろう」 マリ「せいぜい期待せずに待っていてやる」 ハザリア「というわけで、女心を理解するためにどうするべきか自分なりに考えたのだが、活字化された文章は俺にとっては理解するのは 容易すぎて話にならんし、女心をつかむハウツー本にも手を出したが上辺だけで話にならん。それに女に意見を聞いたのでは恐らく無意味だ。 女と言う生き物は見栄を張るからな、自分達を語らせればそれはまともな意見の収集にならん。というわけで お前達に集まってもらった」 シュウヤ「それで男性陣がこれだけ集められた訳ですか」 ヴィレアム「まあ確かにハザリアは人の事を思いやる心とかあまりないようだしな。ついでに言うと一般と感覚がずれてるようだし」 ハザリア「よくいった、ならば俺などより遥かに女心とやらを理解しているのだろうな」 ヴィレアム「当然だ。少なくとも女性に悲しい思いだけはさせないようにしているぞ。お前とは違ってな」 ルアフ「あー、この場合僕は娘のために君を殴っておくべきなんだろか?」 ヴィレアム「なぜですか先生」 ルアフ「まあ、いいや。レイナも現状にそこそこ満足してるみたいだし」 ハザリア「良く分らん問答はどうでもいい。ヴィレアムよ、貴様は女心とは何だと思う。そしてお前にとっての女性とはなんだ」 ヴィレアム「俺にとっての女性とは……そのだな、やはり純粋で真っ直ぐで、でも手に入れようとすると目の前に恐ろしく巨大な 壁が立ちはだかるような、そんなものだ。そして女心というのはこう、一番があるとなかなか他に向いてくれない なんとも掴みようのない……」 キャクトラ「友よ、聞いていて悲しくなるからその辺で」 ハザリア「主観的な意見を求めて貴様らを呼んだが、あまりに自分の中だけの意見なうえに抽象的過ぎて意味がわからんな。もっと具体的に言えんのか」 ヴィレアム「うっ、それは勘弁してくれ。さすがにこの場での大暴露は無理だ」 トウキ「やっぱり、恋心を相手に伝える事もできず、足踏みしている奴じゃダメだな。ここはクリハという彼女を持ち、その心を がっちり掴んでいる俺が、女心について語ってやろう」 (20分ほどトウキの演説が入ります) トウキ「どうだ!」 アーク「言葉だけで胃もたれしそうだ」 ゼフィア「くっ、この俺が膝をつくだと」 ハザリア「まるで大ヒット恋愛小説と中二病ポエムとスイーツ(笑)をごった煮にして、濃縮したような内容だったな。 おいお前達、こいつの言葉は魔術書の原典と同じだと思え、耐性がないと精神汚染が起きるぞ」 トウキ「なんでそこまで言われなきゃならないんだ!ただ俺にとっての女性とはなにか、そして女心とはと語っただけだろうが」 ミナト「兄貴……末永く幸せにな……ガクッ」 トウキ「ミナト……ミナト?」 ミナト「…………」 トウキ「ミナトォォォォォォォォォォォォッ!」 ハザリア「一人逝ったか。まあ、こいつはもともとあまり当てしておらんから構わんがな」 ミナト「うわ……ひでぇ」 ハザリア「しかしどうも、恋だの愛だのやってる奴は女=ほれた相手になっていていかんな」 ヴィレアム「悪かったな。なら恋をしてない奴から聞けよ。もっとも片思いもしてない奴なんてそうそう居ないと思うけどな」 ハザリア「ふむ、ならば恋愛ではなく女に興味がありそうなジキミだとどうだろう。まああのバカの意見がそこまで役に立つかは知らんがな」 アーク「うおぃ、いきなり失礼だな。まあ恋もしてなきゃ愛されてる気もしないけどな」 ミナト「うぉぉぉぉぉぉぉ、嫉妬の炎が激しく燃えている!B組みのフラグ王の無自覚にマスクが自動装着されそうだ!」 アーク「いきなり元気になりやがったな。てか、俺は実際もててないだろ。てかハザリアもだろうが」 ハザリア「ふん!女ごときに俺の器の大きさや、あふれる才能が分るものか。まあ天才とは孤独なものだからな」 ミナト「俺の体よ!嫉妬マスクよ限界を超えろ!」 ハザリア「衰弱したり元気になったり忙しい奴だな。で、貴様は女心についてどう思ってるんだ」 アーク「んじゃおっちゃんの受け売りで。女心は不定形で極めて捉えにくい。最初のうちは雲をつかむようなものだ。 だから慣れないうちは属性をつけて考えるんだ。萌と言う記号でまず女を区別しろ、職業、年齢、人種、存在概念なんでもいいから萌えろ! 属性をまず固着してしまえ!先生、小学生、中学生、高校生、大学生、短大生、院生、予備校生、家庭教師、塾の講師、 OL、ナース、女医、婦警、スチュワーデス、パイロット、保母、介護士、メイド、家政婦、お手伝い、幼女、ロリ、熟女、人外 獣娘、精霊、エルフ、吸血鬼、幽霊、天使、悪魔、神、男だって瑞○お姉さまやマ○ロくんみたいなのなら構わない! そして女心を知りたかったら、相手の言葉を付加した属性のフィルターに通して脳にぶち込め!考えるな感じろ!相手も自分も人間だ! 全部の意図を汲んでたら脳みそなんてパンクする!形の無い女心を、こっちで強引に固めて飲み込むんだ!……という風に教わった」 ゼフィア「女性と言うのはそんな単純なのもではないだろう。そもそもナースだのメイドだのと、理解できんな」 スレイチェル「その通りだ。人間を属性で区別などそうそうできる訳がないんだヴィルベル」 ヴィレアム「いや、先輩は性別イグニッションっていうこれ以上ない立派な属性があると思うんですけど」 ハザリア「相変わらず貴様の師匠とやらは独自な視点でものを捕らえるな。一度会ってみたくなったが、貴様自信はその言葉の意味を 完璧に理解し実践できているのか?」 アーク「いんや、ぜんぜん。そもそも今言ったのはおっちゃんもできてるかどうか怪しい所があるぜ」 ハザリア「なるほどな。まあ参考にはなった。だが、独自性が強い上に刺激的な内容であるためか、一般性や客観性に乏しいように思える。 それに俺は作品内の女の女心を作り上げなければいけないのだから、女心を解す方法より、これが女心と言うのが知りたいのだ」 スレイチェル「ならばこの中で最も女に近いイグニッションの私が女心について解説をしよう」 ハザリア「一番異端の者に教えを乞うと言うのもなんだが、まあいい。聞かせてもらおうか」 スレイチェル「誰にでも失礼な奴だヴィルベル。まあ自分なりに説明すると、そもそも女心などと言って自分達と異質なものと捕らえて考えるから、 物事が見えなくなるといわせてもらおう。男とか女とかそんな狭い考え方ではなく同じ世界に生きる者として、互いの 思いを交わすことが重要だ。そうだと友も思うはずだヴィルベル(ゼフィアの方をチラチラ見ながら)」 ゼフィア「まさにその通りだな」 スレイチェル「そうだ。男とか女とかイグニッションとか関係なく、心は通じるわけであり、また思いを寄せることもある訳であって、それは とても美しいことであると思うのだヴィルベル(ゼフィアの方をチラチラ)」 ゼフィア「それはそうだが、修道などといった非生産的な愛にはやや賛同しかねるな」 スレイチェル「ヴィル!?だが、生産的な場合はどうなるだろうか!」 ゼフィア「まあ、それなら両人が同意し、なおかつそのような手段があるのなら、あるいは……」 ハザリア「ええぇい!途中までは歯が浮くような言葉ばかりで、後半はホモ談議だと!うちのルルがホモホモホモとやかましいが、あんなものは おぞましいソドムの民のやる事だ。背徳の輩の意見が聞きたいのではない!男同士の事ではなく女心が聞きたいと言っているのだ!」 アオラ「あのー、いいでしょうか?」 ハザリア「なんだ?」 アオラ「ホモとかはともかく、スレイチェル先輩の言ってることは間違ってないと思いますけど」 ハザリア「ほう、あの歯の浮くような言葉の羅列がか?」 アオラ「そうやって、文章の粗に漬け込んで、内容を批判するからまずいんじゃないですか?人の心を表現するのには文章力と同じくらい 書いている人間の心が大切だと思います。俺ってけっこう同人誌を書いてるわけですけど、その中でBLにも取り組んだこともあります。 その時に気持ち悪いとか生理的に受け付けないとか、そうやって逃げに走っていたら当然そんなもの書けません」 ラッシュ「俺もそれに参加して、そりゃ最初は抵抗がありましたよ。でも、けっきょく男同士だからなんてのは書いてたら関係なくなります。 変に特定層に媚びなければ、どんな作品でもコンセプトに添った形で人と人との触れ合いがあるわけで、その中に自分の思いを重ねて いくのが作品を作るって事ですから。俺は自分の作品はBLでも人に見せることを恥ずかしいとは思いません。俺の心が刻んでありますから。 それなのに、心の触れ合いを否定的に捉えたり、女は苦手だとかいう考えが根底にあったら作り出した作品にはその先輩の思いが宿りますよ。 それで出来上がった作品が、果たして誰かの心を捉えると思いますか」 ハザリア「む……」 ヴィレアム(なんだか、今日の二人は気迫が違うな。いつも大人しい方だし、こんなズケズケとものを言う性格じゃないだろ) キャクトラ(恐らく形態は違えど作品を生み出すものとして、自分の考えをぶつけているのでしょう。我々も音楽には魂を宿していますし) アオラ「先輩、これはかなり失礼なことかもしれないけど、同じく作品を作る者として言わせてもらいます。女心を知りたいのに、変な理由をつけて 男ばかりを集めて、無理やり意見を集めているのは単なる逃げです!別にただ生きているだけなら逃げることも構わないし、自分の人生 なんだから好きにすればいいと思います。でも、誰かに見てもらうための作品を作るときにそんな逃げに走ってどうするんですか! そんな自己満足の自慰行為がしたいなら自分ひとりですればいいし、誰も気にしませんよ。でも誰かに見せるための劇なら そんな独善に走ったら、見てる誰も喜びません。白けるだけです。先輩、孤高の天才とか言っているうちに裸の王様にでもなるつもりですか!」 シュウヤ(見てるこっちがハラハラするようですね。でも、言っている言葉には共感できますね) トウキ(熱い魂を感じるな。やるじゃないか、あの二人) ヴィレアム(そもそもアオラは以前のエクサランス襲撃の時もそうだったけど、実はかなりの熱血なんじゃないか?) ハザリア「やれやれ……だからバランガ家の連中は苦手なんだ。俺とは思考のベクトルが違いすぎる」 キャクトラ(ああ、やはり心の捻じれたハザリア殿にはアオラ殿の言葉は届きませんか) ハザリア「だが、今の言葉は胸に響いたぞ。確かに形式は違えど作品を作る者の言う事は考えさせられるところがあるな。珍しく胸を打たれた。 それに、そう意味では俺はお前達からも逃げてきたわけだ」 ミナト「なんだよ、てっきりまあせいぜい参考にするとか、俺は完璧だから適当に聞き流すとかじゃないのか?」 ハザリア「ふん。俺はまだまだ未完成な男だ。そもそも生きている限り人間は発展途上だし、進歩を止めるなど生命としてあってはならない事だ。 エイス叔父もまだまだ俺は知るべき事があると言うしな」 アーク「んでどうすんだよ」 ハザリア「おおよそ俺が何をするべきかのヒントは手に入った。まあ後はそれを実行するまでだ。それと貴様らはもう解散していいぞ。俺は行く」 アクセル「人集めといて、自分が真っ先に退場って、どっこまでも自由な男だなぁ」 シュウヤ「よく言えば何者にも囚われない、悪く言えば自己中心的なのが彼ですからね」 ヴィレアム「おーいハザリア!人の貴重な放課後を使ったんだから、つまんない脚本だったら許さないぞ!」 マリ「おい、もう家に帰っていたと言うのにわざわざ呼び出したという事は、もう書き直せたという事か?だが早すぎるだろう」 ハザリア「いや、今回は貴様の意見を取り入れてみようと思ってな」 マリ「いつもは『貴様は俺が書いた台本の通りに演じていれば良いのだ』とか言うくせに、随分と殊勝なことだな」 ハザリア「ふん、たまにはそういう気分にもなる」 マリ「どういう心境の変化だ。おおよそ人の話を聞くのと無縁の男が」 ハザリア「俺とて有意義な意見ならば積極的に取り入れる。そもそも低次元な意見が氾濫しているのが、俺が人の話を聞かないと思われる 最大の要因だ」 マリ「よく言う。昼休みの時のお粗末な回答で貴様の底が知れたというのに」 ハザリア「何を言う。俺は一分前の俺より進化する、一筆すれば少しずつだが前に進む、それが俺だ」 マリ「どこのドリルロボアニメの口上だ」 ハザリア「ほう、貴様最終話の一節程度だというのに良く記憶している」 マリ「父さんが編集した名場面集を何度も見せられればな」 ハザリア「それは興味深い。一度拝ませてもらいに行こう」 マリ「それは構わないが、それより脚本を書き直すんだろう。無駄話はこの辺で終わりだ」 ハザリア「そうだな。もっとも、その無駄話が俺には必要らしいのだがな」 マリ「?、良く分らんが無駄話ならリトゥに頼め。好きなだけ付き合ってくれるぞ」 ハザリア「それも悪くないかもしれんな。さあ始めるぞ。まず登場人物の設定の洗い直しからだ」 (5分後) マリ「ええーい、だからお前は何も分っていないと言うんだ!」 ハザリア「奇怪な文章を羅列しておいて良く言った!表に出ろ!」 マリ「たまには大人しくなったかと思えば、それも数分のことか。いいだろう、体で分らせてやる」 ハザリア「返り討ちにしてくれるわ!」 ヴィレアム(気になって様子を見に来たが) キャクトラ(ハザリア殿の性格は筋金入りだった……と) ヴィレアム(まあ、俺らは気長に待つさ)
https://w.atwiki.jp/ikuji_kakushitsu/pages/691.html
146 :名無しの心子知らず:03/06/13 18 54 ID zOJVLQYW 切迫流産のため入院してたとき、トメが見舞いに来た。 重度の妊娠悪阻もあって、何も食べられないと言っておいたのに、 「つまめるときにつまんだら?」と缶入りのクッキーを持ってきた。 ここまではいいんだけど、ちょうちょ結びののしが付いてた。 これって妊娠おめでとうの意味なのか、入院おめでとうなのか、私にはわかんね・・・・・ その折に、友達が見舞いに来た。 その友達は既婚子梨で、「こんなときほどだんなに気を使ってもらわないと」などと、 要約すれば、「この入院で、夫に家事育児をさせる夫教育のきっかけにしたら?」という感じ。 「きっとトメはこんな話聞くのいやかもね~」なんて思ってたけど、 この場合の客は友人であり気を使う立場、トメは身内家族扱いと判断。 友人の話に適当に合わせていたら・・・・ トメが帰宅後大爆発したよう。 トメ→ウト→夫→私 経由で話が大きくなってお叱りが来た。 最終的には妻家は夫家を馬鹿にしてよし!という話になっているらしい。 まったく訳わかんね。 「トメは家族だと思って、お客である友人を優先したのに。その扱いがいやなのなら、 今度からトメウトは他人扱いじゃ!客のつもりできたんなら、めでたいのし付きの見舞い品なんか 持ってこさせるな。いつ流れるかわからない状態なのに」と夫にぶち切れ。 これは私がDQNなのですかね・・・・ 質問長文なのでsage 次のお話→13-162
https://w.atwiki.jp/ikuji_kakushitsu/pages/608.html
67 :名無しの心子知らず:03/05/15 14 17 ID RZYK1xd2 話に割り込んですみません。昨日すっごく頭にきたので、 妊娠7ヶ月に入りましたので病院で立会い出産の場合は旦那に母親学級に参加 するようにって言われたんです。 たまたまその日遊びに来ていたトメの前で旦那に「いついつがその日だから 空けておいてね」って言ったんです。 そしたら「あら?立会いさせるつもり?←これもカチンときたが あんな不浄な物なにもわざわざ見せなくたっていいじゃない!!」って言うんです。 なぁにが不浄の物だよ。あんたの息子の子供だぞー!! 旦那はサラッっと「俺立ち会うよ」って言ったので安心しましたが。 むかつく・・・長文すんまそん。 74 :名無しの心子知らず:03/05/15 14 31 ID adw/LZOl 不浄、か・・・ トイレのことも昔は「ご不浄」って言ったし、出産は不浄なものという 考え方は根強くあったよね。 平安時代とか特にそういう「穢れ」系の考え方が社会を支配してましたね。 67さんのトメさんは、かな~~~りおつむの中身が古いようですね。 77 :67:03/05/15 14 39 ID RZYK1xd2 私も聞いた瞬間は「は?あんた何時代の人?」と思いましたよ。 思い出してもムカつくんです。何で言い返せなかったんだろう。 旦那が末っ子で可愛いのかいつもいつも口出ししてきて困ります。 私は一人っ子で母しかいないので妊娠したのをきっかけに 実母と同居し始めたのも気に入らないみたいです。 昨日はたまたま実母がいなかったのでなんですが、もしもその場に いたらどうなっていたやら・・・ 今夜実母にしゃべってしまおうと思ってます。 次のお話→12-73